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  • 2024/6/5

「希望のまち」新築工事、入札結果について

社会福祉法人抱樸「希望のまち」新築工事につきまして、2024年4月18日~4月24日まで、一般競争入札(総合評価落札方式)の公告を行い、5月29日に入札を行いました。

後日、開札を行った結果、入札額が予定価格の12億円を超えていたため不落、入札は不成立となりました。

ご寄付や様々な形でご支援いただいた全国の皆様へは、大変申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。

しかしながら、「希望のまち」が必要であることに変わりはなく、ご支援をいただいた皆様への責任もございます。必ず実現できるよう今後の進め方について検討を行い、その結果を改めて皆様へご報告させていただきます。

何卒、引き続き「希望のまちプロジェクト」を応援くださいますよう、お願い申し上げます。

社会福祉法人 抱樸 理事長 森松長生

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ご協力をいただきました「希望のまちプロジェクト」についてご報告です。

皆さまのご支援の結果、寄付目標である3億円に達することが出来、この度建築に向けた入札を実施することが出来ました。心から感謝申し上げます。

しかし、開札の結果「入札不成立」という残念な結果となってしまいました。このことにつき大変申し訳なく心よりお詫び申し上げます。以下、これまでの経過をご説明させていただきます。

当初、4階建て建築費総額10億円の予算で計画はスタートしました。しかし、その後、ウクライナ侵攻が始まり、円安、人件費や資材の高騰などの状況となりました。

設計を担当する手塚建築研究所からも建築価格が高騰しているという指摘があり、建築設計、資金計画を大幅に見直すこととしました。断腸の思いで4階建てを3階建てに変更しましたが、それでも予算は当初の10億円では収まらず13.9億円となりました。想定を上回る金額となりましたが多くのお支えにより資金を確保でき入札に臨むこととなりました。

プロジェクトを実現すべく、奔走してまいりましたが、先に申し上げました通り物価高騰は収まることなく、私たちの予想を上回る事態となりました。準備した予算では「入札不成立」という結果になってしまいました。良い結果をお伝えすることができず、本当に申し訳なくお詫びを申し上げる次第です。プロジェクトの座長として責任を痛切に感じております。

現実は厳しいですが、私たちはどうしてもこの「希望のまち」が今の社会に必要だと思っています。信念を持ってこのプロジェクトをやり遂げる責任があると考えています。

希望のまち建設は、単なる建設、物理的な場所作りではありません。支え合える社会の基盤を作る試みです。現代社会は、格差の拡大や人口減少、高齢化などに直面しています。単身世帯は世帯数の4割を占め、人々が助け合える場が限られています。「家族でなんとかしろ」と言われても、頼れる身寄りがいない人も増えています。支え合う基盤が脆弱化しているのが現状です。「自己責任」という言葉が持て囃され、その中で孤独や孤立が一層深刻化しています。

お弁当を配ったり、自立支援をしたり、これまでやってきた支援ももちろん大事なのですが、社会の仕組みが変わるような「まちづくり」、新たな「社会モデル」を作らねばいけないと思います。

私たちは諦めません。この「希望のまち」を成功させるために更なる尽力をいたします。

今後、資金計画や建設計画を再び見直し、再度入札に向けて準備をします。これまで以上に活動し、発信をしていきたいと思います。

まだ、不成立の発表を聞いたばかりで、私たちとしても今後の資金調達などの具体的なアイディアをお伝えすることはできませんが、時がくればご報告をさせていただきます。

重ね重ね、良い報告ができず申し訳ありません。どうかご理解いただきたく存じます。この重要な使命に向けて共に歩んでいただけたら幸いです。これまで以上に頑張りたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

希望のまちプロジェクト推進本部
代表 奥田知志

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以上、社会福祉法人抱樸サイトより